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78、第10回土佐の食!グランプリ (平成31年4月8日)

 4月第1週の土曜日曜に「第10回土佐の食!グランプリ」は開催された。温暖な高知だが、例年に比べ桜の開花は少し遅くなった。桜の名所でもある岡豊山桜まつり会場では、正に満開の時期となり、多くの来場者が押しかけた。
 高知は1年を通して、お祭り好き、宴会好きで、暖かいこの時期に開催される“土佐の食B級グルメ”の大会には、高知県下の出展者が“食は俺だ、私だと”と競いあって盛り上がる。
 会場は、高知駅前の「こうち旅広場」と、「高知県立歴史民俗資料館」の岡豊山(おこうやま)の2か所で、それぞれ無料バスが配車され、来場者は2か所の会場を行き来することができる。2会場合わせて48団体が参加している。土佐の御当地グルメNo.1を決定するこのイベントは、エントリーしている御当地グルメ1品購入ごとに投票券が配られ、来場者は色々のグルメを食べ比べ、お気に入りのグルメに投票。その人気投票でNo.1を決定する。
 エントリーの一部を紹介すると、ゆず味のから揚げ、自然放牧している牧場の牛乳ジェラート、アジのから揚げ、栗の饅頭、四万十地区で育った豚のはらみの串焼き、秋にとれる高知ならではの四方竹の肉巻きから揚げ、土佐の嶺北地区の貴重な赤牛の炭火焼き、軍鶏のすき焼き、安芸地区の釜揚げちりめん丼、生姜焼きのバーガー、四万十青のりの天ぷら、四万十肉巻きおにぎり、香南地区の韮焼きそば、日高村地区のオムライス街道オムそば、軍鶏タコ焼き、西島園芸団地のトマトカレー、鹿肉のドック,じゃこ天、等々で、食べてみなければ理解できないグルメも多い。
 私どもは、グランプリに参戦して3回目になる。今年は高知への移住者、アメリカ生活が長いカズ氏の力を借りて、現場で「焼きそば」を製造・販売した。東京出身のカズ氏は、調理の仕方に卓越した経験とノウハウがあり、丁寧に焼き上げた。過去に私が販売した焼きそばとは比べ物にならないほど美味しく、ほぼ1日中行列ができ、2日間とも休む暇がないほどだった。商品名は、「四万十ポーク・ネギ・にんにく焼きそば」で、ポークの角切りをよく焼いて、弊社が販売している「焼き肉のたれ」とウスターソースで味付けして、野菜は、弊社が栽培している青ネギを中心に、玉ねぎと、キャベツも加え、塩コショウを、野菜の味を引き立たせる程度にふりかけ、あとは、焼きそばを少し焦げ目が出るほどに焼き上げて、準備した具材を混ぜ合わせて出来上がりである。競合が激しく、なかなか上位に食い込めなかった。
 土佐人は新鮮な高知の食材をいつも食べているので、味にもこだわり、個人差があるため、万人向きの味付けは難しい。まずは少し薄味で仕上げ、濃い味を好む方には、塩コショウを好みで加えていただくことにした。準備と片付けにも多くの時間を割くことになるが、グルメを作って販売することの充実感と、「美味しかったです」と声をかけてくれる方々には感謝と感動の喜びがある。イベントでの多くの方々との触れ合いを通じで、今後の取組に更に強い意欲がわいてくる。

2019年04月08日

77、人形浄瑠璃文楽(安田町講演) (平成31年3月21日) 

 今日の話題は、高知県の西部地区安田町に生まれ、大阪文楽に明星と輝いた「六世竹本土佐太夫の軌跡展」が、「安田町まちなみ交流館」で昨年から今年の三月末まで開催している。人形浄瑠璃文楽の講演を、地元の友人を誘って見に行った。
 出演者は語り歌い上げる、太夫と三味線の奏者それに、人形を操る方々で構成されていて、私にとってじっくり鑑賞するのは初めてであった。
 演目は、「壷坂観音霊験記」の「沢市内より山の段」で休憩を挟んで二幕、約一時間半の講演であった。あらすじは、奈良の壷坂寺近くに住む、お里・沢市の夫婦、目の不自由な沢市は、女房お里の手内職を頼りに細々と暮らしている。そんな折、毎夜お里が明け方に家を抜け出しており、もしや浮気をしているのでは....との思いから「ほかに好きな男ができたんじゃないのか」問い詰める沢市、お里は、沢市の目が開くよう壷坂観音へのお参りに通っていたことを打ち明ける。沢市は誤解をわび、その夜、共に壷坂観音にお参りに出かけることにした。参詣を済ませ、お里を先に家に帰らせた沢市は、愛する妻の足手まといになっては申し訳ないと、谷底へ身を投げる。沢市の亡骸を発見したお里も、悲しみのあまり後を追って身を投げた。そこへ現れた観音様の御利益により、二人の命は助かり、沢市の目も開いた。お里の献身的な愛情が奇跡を起こす文楽には珍しいハッピーエンドの演目である。
 人口減少の高知県で安田町は、中芸に位置し、人口2,500人ほどの小さな町であ。講演には、近隣や県各地、県外を含め600名ほどの来訪者で会場は一杯だった。ここ安田町は、黒潮あらう太平洋に面し、町の中心部を流れる安田川流域に広がる清流の町である。下流の平野部は、温暖な気候と自然環境に恵まれ、施設園芸発祥の地として発展し、ナスやミョウガ、トマトなどが盛んに栽培されている。また、黒潮の恵みの海の幸や上流の魚梁瀬杉を生かした製材業、清らかな伏流水を利用した醸造業など、商工業の町でもある。
 清流安田川は鮎釣りのメッカで、流域にはキャンプ場も整備し、シーズンには多くの観光客でにぎわう。神峯山には、四国霊場27番札所などがあり、安田町の自然と歴史、文化を散策することができる。
 私が感じるのは、地元の人たちが幸せに暮らしているということだ。60キロの道のりを車で走って会場に着いたが、友人以外にも狭い高知ゆえに何人かの知り合いに合うことができた。特に、狭い地域だけに、人と人の繋がりが強いと感じるのと、昔から独特の文化の香りを感じることができる。この町は、うたい文句に「やすだ時間」といって、ゆったりと過ごせる感じが伝わる。この地域は、安田町や田野町、奈半利町を中心に、北川村、馬路村を合わせて五つの町と村で独特の魅力を感じることができる。
 物流の話になると、高知県は東西に長いので、多くの農産物が栽培されているのだが、やはり、物流がネックになっている地域でもある。この地域の皆様とも、物流・流通の改善案を検討しているところである。

2019年03月21日

76、土佐文旦 (平成31年3月1月)

 最近では、高知産の土佐文旦を首都圏にお住まいの方々も、召し上がることが多くなっていると思うが、ここ数年前から、高知各地の文旦を首都圏に送らせていただいている。 もちろん、文旦農家から毎年、直接取り寄せられている方も多いと思うが、私どもは、首都圏の需要が高まっている、カット野菜、カットフルーツ用の物を数多く取り扱っている。 昨年暮れから年明けにかけて収穫したものを、畑や冷蔵庫に一月ほど寝かすと、酸味と甘みのバランスが取れた、文旦特有の香りのおいしさを味わうことができる。
 栽培過程では、器量の悪いものや、少々形の悪いものも出るが、味はそんなに変わらない。 栽培農家の方々は、出荷段階で、大きさや形を見て選別作業をする。 仮にA品、B品、C品と分けた場合A、B品はそのまま出荷するが、C品はお手頃値段で販売をするか、加工用に回る。 味は変わらないのだが、価格が安くなる。 その年の気候状況等で、品質や味の違いはあるが、少し暖かくなってくると文旦はよりおいしく味わうことができる。
 加工としては、カットフルーツにするもの、ジュースにする場合もあるが、文旦の厚い皮は最近捨てないで、甘みを含ませてピールとして、お菓子やスイーツとして利用され、多種多様な商品として利用されている。
 私どもは、この数年、継続して、カット用の文旦を、生産者、農協、市場から買わせていただいて、関東のカット工場へ送り込んでいる。 カット工場では、デパート、スーパー、コンビニへ各種の果物と盛り合わせや、単独に文旦のカットしたものを盛りつけて、新鮮な内に店頭に並べる。 一度、文旦の味を知っていただくと、そのおいしさは忘れられない物になるに違いない。 土佐文旦の味は、土佐文旦でしか味わえない味だ。 グレープフルーツなどのような強い酸味ではなく、ジューシーでみずみずしく糖度と酸味のバランスがとても良く、あと口も良いことから知らず知らずにパクパクと食べてしまう。 また、土佐文旦の香りは、非常に爽やかな香りで、この香りも大好きだというお客様がとても多く、これも魅力の一つである。
 文旦には、1月から5月頃まで出荷される露地物土佐文旦と、10月末頃から12月末頃まで出荷される温室土佐文旦、そして9月から11月頃まで出荷される水晶文旦がある。 高知ではたくさんの種類の柑橘が栽培され販売されている。 温州ミカンに始まり、ポンカン、文旦。 そしてこれからは小夏が出回る。 色々な果物をそれぞれ味わっていただきながら季節を感じていただければ幸いである。 高知の色々な柑橘をおいしく召し上がっていただくためにも物流の仕組みを、産地側と買い手先の協力を仰ぎながら改善すべく取り組んでいる。 野菜や果物は、比較的安価なものが多いために、物流費の占める割合が高くなりがちである。 特に野菜類では、商品価格と物流費がほとんど変わらない場合もある。 出荷段階から首都圏の店舗に収めるまでの物流コストを様々な観点からコスト削減の検討を続けたいと考えている。 目指すのは、物流会社に負担をかけるのではなく、無駄をなくして効率を上げる仕組みである。

2019年03月01日

75、高知県農産物の首都圏への物流システム (平成31年2月13日)

 農産物等、一次産業が中心な高知県にとって、大消費地である首都圏へ安定した、効率の良い、安価な物流の仕組みを構築することは、高知県産品の市場での競争力を高めることが、多くの生産者の願いである。
 現状では、多くのトラック事業者の懸命な努力にもかかわらず、物流量がまとまらない。首都圏への物流システムが不十分であるために、生産者、トラック事業者、販売者、3者がウインウインの状況ではないのである。したがって、運賃負担力のない一次産品に占める輸送関連の比率は、他県に比べて高いといわざるをえない。もちろん、高知県には園芸連・JAのすぐれた輸送システムが大きな力になっている。
 生産者と買い手の直接取り引きが増えていること、カット野菜やカットフルーツが商品の主流を占めていること等で、流通形態も大きく変化してきている。
 例えば、弊社が栽培している青ネギでその多くは、根の部分を残して畑から刈り取り、外側の部分を取り除き(そぐり作業)。それを10キロ箱(140サイズ)高さ70センチ,横と奥行きは30センチと40センチ(0.084立方メートル)に入れる。現在の商品価格はキロ当たり平均で250円すなわち10キロで2,500円程度である。これを宅配で首都圏へ送ると1,100円更にクール便にすると+1,000円になり、商品代金と運賃がほとんど変わらない、運賃比率は45%以上、輸送コスト段ボール代を入れると50%になる。
 地元の園芸連やJAは生産者からの多くの農産物を取扱、それなりの仕組みができている。生産者が買い手や加工業者と直接取引が増えている中で、生産者それぞれが物流事業者と交渉しなければならない。少量だと、ヤマト運輸、佐川急便、それに郵政に依頼するケースがほとんどで、宅配運賃になる。ある程度まとまった量になると、運送業者との交渉になるが、運送業者側もそれぞれの運航計画があるので生産者側の意向に沿えるのには限界がある。
 高知の高速インター近くにターミナルを持つN物流は、クール便専門で運賃もかなり安く運んでくれる運送事業者である。貨物量と頻度、配達先を限定して荷受けする仕組みである。なぜなら、彼らの運航経路上で、荷受けが24時間できるところ、すなわち市場か、その外郭でないと運航時間が読めないので断られる。
 更に高知県の場合、東西が長いので、物流事業者にとっても集配に時間とコストが掛かり、それも運賃高に影響している。長距離輸送の車は高松や徳島あたりまでは入ってくるが、高知県まで入り込んでくる車は少ないのである。したがって、どこかでの中継所が必要になる。
 それでも、何とか多くの生産者の直接取引をサポートするための仕組みを構築したいと考えている。それには、生産者ごとの商流を把握することと、物流事業者の運行の現状を調査することが必要と考えている。一生産者の仕組みではなく、多くの生産者が望む仕組みを、専門家を交えて検討中である。今後の運転手不足の状況も踏まえ、鉄道を利用した輸送に関しても取り入れる予定である。

2019年02月13日

74、連携高知 (平成31年2月4日)

 首都圏と地方都市との連携で、日本全体を活性化させる取り組みから、都道府県別にそれぞれの中核都市と地方との連携で広域での交流や、経済活動を活発化させる取り組みが始まっている。高知県においても、具体的な取り組みが試みられている。
 まずは、県全体の移住促進政策として、2段階移住の取組が始まっている。高知県に関心を持たれる方に、まずは高知市に来ていただく。住みながら3か所以上の地方を訪問し、希望される地域を自ら探してもらう。御本人が納得して移住してもらうために、細かい配慮が必要である。
 人的若しくは金銭的な補助の仕組みを整備し、活用してもらう。さらには、移住後に地元の皆様と交流する機会や、移住者それぞれの連携や、交流の機会も積極的に設営する必要がある。
 少子高齢化で人口減少が激しい地域や、消滅することが心配される町村へのサポートも欠かせない。
 私どもは主として、シニアの移住促進に取り組んでいる。この活動も、各自治体で取り組んでいる移住促進活動と連携して、活動していくことが基本である。高知市でも、シニアの移住に関して民間と協同して進める意向で、我々は民間の立場で具体的な取り組みを進めていきたいと考えている。
 我々の今年の取組は、高知市の認定するCCRCの活動団体として、具体的なシニア移住の実績を上げるべく、様々な活動が必要となっている。日々の活動を通じて関係者に喜ばれ、望まれる成果を上げるべく英知を絞って、具体的な成果に結び付けたい。
 昨年に引き続き、高知の偉人を紹介する土佐学講座の第2弾として、宿毛市や四万十市等に焦点をあて、首都圏の皆様をターゲットに早稲田大学で開催する。さらには、高知の食を味わってもらう「南国土佐まつり」や、高知への移住希望者のための旅行も計画している。
 地方と高知市との連携の一つに日曜市がある。毎週日曜日に開かれ、300年の歴史がある高知城下の追手筋で開催され、高知市内の生産者を中心に参加している。
 日曜市に県下の各地域連携の取組として、9か所の出店ブースができている。私も香美市、南国市、香南市の一つのブースに、香美市観光協会の方と一緒に、青ネギや焼き肉のたれネギ味噌等を持ち込み販売し、にぎやかに交流を促進する機会になっている。
 最近では、各地域の自治体や、移住促進のNPO等が回り持ちで、各所で交流を深め、それぞれの地域を知ると同時に、同様の問題や悩みを語り合う機会や、解決策を検討する機会も、定期的に開催されている。
 地方の人口減少は避けられない共通した現象だけに、それぞれの自助努力も必要である。それぞれの地域の強みや特長を生かしながら、共通の課題に向かって協力していくことで、地域全体のまとまりやビジョンが磨かれ、より住みやすい、それぞれの楽園への課題解決が見えてくるかもしれない。やはり最後は人と人との触れ合いの大切さを、それぞれが感じることになるのだろう。

2019年02月04日
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